俺が正論だ

ADHDのすこやかライフ

読書感想文

初めて過ごす東京の夏ももうすぐ終わりそうです。花火を見ずに終わる夏は本当に夏だったのか?

 

休みの日なにしてんのとたまに聞かれるんですが昨日は雨の中バスに乗って市役所行って帰りは徒歩で図書館に寄りその後書店に行きました。

悲しいことにそれ以上記述することがないので早速読みきってしまった本の感想書いていきます。

書評といえない小学生並みの感想文。

季節的にも、夏休み最後の読書感想文みたいでいいですね。

因みに小学生の頃、感想文が嫌いでなにも書かずに提出したことがあります。ロック。

 

疾走(下) (角川文庫)

疾走(下) (角川文庫)

 

誰か一緒に生きてください―。犯罪者の弟としてクラスで孤立を深め、やがて一家離散の憂き目に遭ったシュウジは、故郷を出て、ひとり東京へ向かうことを決意。途中に立ち寄った大阪で地獄のようなときを過ごす。孤独、祈り、暴力、セックス、聖書、殺人―。人とつながりたい…。ただそれだけを胸に煉獄の道のりを懸命に走りつづけた少年の軌跡。比類なき感動のクライマックスが待ち受ける、現代の黙示録、ついに完結。

 

下巻からは上巻のゆるやかな地獄とは裏腹にこのスピードについていけるか?と不安になるほどの場面展開が爽快でした。

 この小説のテーマは、人間関係の喪失、家族や大切な人の欠如になります。

その他にも現代社会の暗闇、田舎特有の排他主義、そういった異質な部分をダイレクトに書かれていました。

 主人公の「ひとり」とヒロインの「ひとり」が「ひとつのふたり」となり、やがて「ふたつのひとり」となることが主人公への救いだったんじゃないかなと思います。

タイトルの如く、すぐ読み終わりました。

 

きみはいい子 (一般書)

きみはいい子 (一般書)

 

 

きみはいい子 あらすじ

ある雨の日の夕方、ある同じ町を舞台に、誰かのたったひとことや、ほんの少しの思いやりが生むかもしれない光を描き出した連作短篇集。
夕方五時までは帰ってくるなと言われ、雨の日も校庭にたたずむ生徒と新任教師との心のふれあいを描く「サンタさんの来ない家」をはじめ、娘に手を上げてしまう母親とママ友との物語、ひとり暮らしが長くなった老女と、家を訪ねてきたある男の子との物語など、胸を打つ作品を五篇収録。
人間の優しさとその優しさが生む光が、どれほど尊くかけがえのないものかをあらためて感じさせる感動作。 

 

欠損(虐待・ネグレクト等)した家庭環境を題材とした短編5集です。

こういう陰影が濃い本は読み終わった後より一層感慨深くなります。

 欠損家庭にも様々な欠け方があり、難しい題材ながらもそれらを多方面から見せる文章により色々な表情を見せ、読み手によって感じ方が変化する小説だなと思います。

私は感情移入しやすいので出来る限り客観的な目線で読もうと思ったのですがそれでもかなり心が締め付けられました。

この小説は、加害者も被害者も全て肯定します。誰も、なにも悪くないんだと優しく教えてくれます。読み終えた後は救われたような気持ちになるので、家庭の事情により心と体の救済を求めている方は一度読んでみてください。

短編と言えどもテーマがテーマなので、読み応えは十分にあります。オススメです。